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充電した電力で走れるプリウスPHVには給電機能も。天井にはソーラーパネルが。充電した電力で走れるプリウスPHVには給電機能も。天井にはソーラーパネルが。

 

クルマが動く電池になる
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プリウスPHVの充電池としての使い方とは?
金子
電力でもガソリンでも走る〈プリウスPHV〉は、電力というエネルギーを貯めておけるバッテリーを搭載しています。バッテリーを積んでいるということは、クルマが動く電池になるということです。
アメリカだと、大型のハリケーンによって電柱が倒れて停電になった際に備えるなど、普通の家でも発電機を用意しておくことが一般的になっていますが、故障していたりガソリンが劣化していたり、ここぞという時に使えないことも多いんです。でも、普段から乗っているクルマ、つまりプリウスPHVが発電機の代わりになれば、いざというときに安心して使うことができますよね。どこで自然災害が起きるかわからない日本でもプリウスPHVが備えになります。

 

 

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z2-5さまざまなクルマの開発を手がけてきた金子主査は、プリウスPHVのことをだれよりもよく知るひとり。

 

一軒家でプリウスPHVの電気で過ごした
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そのほかの使い方は?
金子
楽しい使い方だとキャンプですね。キャンプが好きでよく行くんですが、開発中には、実際にプリウスPHVで蓼科に行ってキャンプをしたこともありますし、一軒家を借りてプリウスPHVの電気だけで過ごしたこともあります。家電も普通に使うことができて(※1)、上手に使えば十分にプリウスPHVの電力だけで生活できそうでした。これまでは、趣味のバイクに荷物を積んで出かけることもありましたが、これからは電池としても使えるプリウスPHVで行きたいですね。
キャンプ場なら、エンジンをかけずに使える給電モードは本当にオススメです。初代だと外部給電する際にはエンジンをかける必要がありましたが、新しいプリウスPHVは給電EVモード時においてエンジンをかけなくても給電できるので、大自然の中でエンジンをかけることなく電力を使えます。プリウスPHVにはポケットPHVという機能があって、スマホを通じてクルマの状態を把握することが可能です。スマホでプリウスPHVの電池残量や、充電回数を確認できるのですが、給電のときだと電力を使った給電モードが終わると、「これ以上給電を続けるなら、エンジンをかけて給電しますよ」といったアラートがスマホに届く仕組みです。そのまま給電を続けてもいいし、スマホから中断することもできるので便利ですよ。(※2)
※1  ■消費電力の合計が1500W以下の電気製品をご使用ください。ただし、電気製品によっては消費電力の
      合計が1500W以下の場合でも正常に作動しない場合があります。
     ■一部の自治体では、駐車または停車中にエンジンを始動させた場合、アイドリングストップに関する
      条例にふれるおそれが あります。関係する自治体に確認した上で、適切にご使用ください。
     ■実際のご使用時はバッテリー残量によって給電可能時間が異なります。
     ■「HV給電モード」時に1500Wの最大出力で使い続けた場合、ガソリン満タン状態から2日程度の
      電力を供給可能。
     ■外部給電による住宅への電源供給(V2H*)には対応していません。*V2H: Vehicle to Home

※2 Sには設定されません。スマホアプリのご利用にはT−connectの契約が必要になります。

 

 

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リアのカーボン素材など、細部のこだわりをうれしそうに話してくれた金子主査は、その後、リハーサルへと戻っていきました。リアのカーボン素材など、細部のこだわりをうれしそうに話してくれた金子主査は、その後、リハーサルへと戻っていきました。

 

10日停めておけば60km走れる
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天井のソーラーパネルからも充電できると聞きました。
金子
ソーラーパネルを搭載したプリウスPHVが発電できる電力をEV走行に置き換えると、1日で最高6.1km走れるだけの電力を貯めることができます。(※3)今まで完全に捨てていたエネルギーとして考えると、けっこう大きいことですよね。太陽がさんさんと輝くところに10日停めておけば、それだけで60kmくらいは走れることになりますから。
昔から、太陽光エネルギーでクルマを動かしたいという構想はありました。しかし、クルマのバッテリーにソーラーパネルから直接エネルギーを取り込むとなると、電力を受け入れられるように複数のECU(エンジンコントロールユニット)を起こしておく必要があります。クルマって、駐車したまま数日置いておくこともあるので、その間、エネルギーを使いっぱなしというわけにはいかないんですよ。今回のプリウスPHVは、太陽光発電専用のサブバッテリーを搭載して、そこにある程度の電力が溜まった段階でECUを起こして、メインのバッテリーに充電するというやり方にしました。これなら、エネルギーを無駄に消費することもありません。もっともっと発電効率が上がれば、ガソリンも電気も使わずにクルマを走らせることができる。これがある意味、究極だと思っています。
※3 平均は2.9km/日(ソーラー充電システムによる駐車中充電量のJCO8モード電費換算値)
    太陽光発電協会の定める「表示ガイドライン(平成27年度)」に基づき、下記条件で駆動用バッテリー
    への充電量を算出し、EV走行距離への換算を行っています。【車両状態】方位:真南、角度:0°
    【日照量データ】名古屋、1990年から2009年の平均年の日ごとのデータ(出典:NEDO)
    【計算数値】■太陽電池損失/温度補正係数:<4-5月及び10-11月>8.7%、<6-9月>11.6%、
    <12-3月>5.8% ■ソーラーECU損失:19%  ■その他損失1(配線・バッテリー充放電・
    制御損失):31%  ■その他損失2(駆動用バッテリー充電時損失):<最大算出時>0.23kWh/日、
    <平均算出時>0.10kWh/日 ■JCO8モード電費:10.54km/kWh* ※影、積雪、経年劣化、出力抑制、
    駆動用バッテリー満充電による影響は考慮されておりません。 ※地域別日照条件、システムの
    各損失を考慮して、当社発電シミュレーションにより算出された値であり、保証値ではありません。
    *電費には充電器の効率も含まれるため、換算時にはその効率を除いたものを使用しています。