Q

あなたが考えるPHVとは?

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動物や自然、あらゆる他者との対話を通して、 自分自身を見つめ直すきっかけを考えること。

誠光社・堀部 篤史が選ぶPHVな本 2/4 | 河田 桟 『はしっこに、馬といる』(カディブックス)

 『はしっこに、馬といる』(カディブックス)は、日本最西端の島、沖縄・与那国島で野生の馬とともに生きる著者による随想集。馬をしつけ、飼いならすのではなく、馬と対話することによって、馬に影響されたり教わったりもする。言葉が通じない相手だからこそ、一方通行ではなく聞こえない言葉に耳をすませてみることでその関係性は大きく変わります。他者への関わり方を変えるということは自分自身を見つめ直すこと。自然や環境に対する関わり方の再考をうながす一冊。さまざまな読み方、解釈の余地を与える本書と読者との関係は、そのまま著者と馬たちとの関係と相似形をなしています。著者自らが発行人を務め、オンデマンドで印刷し、全国の書店へとダイレクトに届ける。本作り、流通の面でも革新的なことを静かに行う、考えさせられることの多いリトルプレスです。

堀部 篤史

ほりべ・あつし/1977年、京都府出身。大学在学中に京都の名物書店
「恵文社一乗寺店」でアルバイトをスタート。卒業後も同店に勤め、店長として店舗運営から書籍の出版、イベント企画などを手がける。独立後の2015年11月に、河原丸太町に自身の店「誠光社」をオープン。新しい街の本屋のあり方を提案する店として、地元客のみならず全国の出版関係者からも注目を集めている。著書に『街を変える小さな店 京都のはしっこ、個人店に学ぶこれからの商いのかたち。』(京阪神Lマガジン)など。